日馬富士引退のニュースを見ながら、「30代前半のスポーツ一筋の人間に、70オーバーの海千山千の年寄りたちが横綱としての品格とやらを求めるって何か変だな」と30代の単なるデブの私は感じてしまいますが、国技という特殊な世界に生きている以上は仕方ないのかもしれません。(人生まだまだ先は長いので、事件の裁きを受けた後は、人生を楽しんでもらいたいものです。)
個人的には「FP実務と倫理テスト」の締め切りが明日にもかかわらず、まだ回答していないため、猛烈に焦っていますが、「継続は力なり。」ということで、今日は「FPジャーナルのススメ」を書こうと思います。
「特集:フィンテックが変える金融とFPの未来」
ぶっちゃけ1年前の記事なので、今この記事を読んでる私はちょっと先の未来の視点を持っている訳ですが、現状を考えるにあたっては、それなりに役に立つ特集になっています。(ということは、現状も1年前も余り状況は変わっていない?)
3部構成で、第一部でフィンテックの影響、第二部でフィンテックの概要、第三部でフィンテックを活用したサービスの紹介がされています。
歳のせいかもしれませんが、先日の仮想通貨の投稿でも分かるように、私はこの手のネタには否定的です。なので、感想も結構辛めな感じになっています。あらかじめご了承ください。(なのにブログを書いてる不思議(笑))
第一部「フィンテックのインパクト」のポイント
この記事のインタビューを受けている人(野口悠紀雄さん)の著書は、紹介されているのだけで、「財政危機の構造」「バブルの経済学」「金融緩和で日本は破綻する」「虚構のアベノミクス」「期待バブル崩壊」と、センセーショナルなタイトルが多いので、話は8割引にしたほうが無難です。フィンテックに非常にポジティブな反応をしていますが、工学部出身の人なので、こういうのに萌えているだけかもしれません。「技術で出来ること。」と「十分な実用性を持っている。」ことを混ぜてしまっているため、フィンテックで素晴らしい未来がやってくる的な記事になっていますが、正直SFの世界と思ったほうがいいと思います。
目を引く内容としては「三菱東京UFJ銀行が始めると、他のメガバンクも追従してサービス競争が起きる。」という部分ぐらいです。お得なサービスがいっぱい出れば消費者としては有難いので、それを如何に有効活用するか、今から考えておいても損はないかもしれません。
※ 三菱東京UFJ銀行は、他行に先駆けて「国債入札の特別参加者の資格を返上」しました。今月には1万人の人員削減を打ち出しました。理由は色々な説明がされていますが、不安に感じているのは私だけでしょうか?(赤毛のアンのマシューおじさんのようにならずに済みますように、、、)
第二部「フィンテックの基本を知る」のポイント
フィンテックと呼ばれるものが、どのようなものかを解説してくれています。一覧表になっていて分かりやすいのですが、中身を読むと「今まで人がやっていたことをパソコンでやる。」のがフィンテックなんじゃないかなと感じてしまいます。(某都知事のように横文字で新しさを演出してる雰囲気でしょうか?)
まあ、人だと人件費がかかるのに対して、パソコンだと初期投資をすれば後は電気代だけなので、「人力車と電動バイク」並みにコストの差ができるのは魅力的と言えます。
「フィンテックを知るために知っておきたいキーワード」は、覚えておいて損は無いと思います。
第三部「注目のサービスとFP」のポイント
フィンテックサービスとして「ロボ・アドバイザー」「PFM」「決済・送金サービス」「資金調達・融資」のサービスを「サービスの提供する側」の視点で売り込みをしている内容です。
よって、サービスに関するネガティブな内容はニュートリノ1個分もありません。(ちょっと科学っぽく書いてみました。(笑))
「ほ~~。すばらしい。これは活用しなくては。」と模範解答をするべきなのだと思いますが、記事の内容が自画自賛なので、あえて突っ込みを入れてみます。
<ロボ・アドバイザー>
私自身、このロボ・アドバイザーなるものを、いくつか利用してみたことがありますが、「こういう結果なので、管理手数料は高いですが、うちの、この商品を買ってください。」という部分は鉄板です。人間のアドバイザーなら「この割合でETFを買いましょう。」とか「ノーロード投信を買いましょう。」になるんでしょうけど、ロボだけにご主人様には逆らえないようです。(苦笑)
<PFM>
「スマホを利用した家計管理、個人バランスシートを手軽に作れます。」、、、へそくりは?
<決済・送金サービス>
法人にとっては素晴らしいシステムなのかもしれませんが、個人にとっては「通貨を買う。」「商品を買う。」の二度手間になるような気がします。利子を付けるということですが、、、円天詐欺を髣髴とされますね。(預金保険の対象外でしょうし。)
<資金調達・融資>
クラウド・ファンディング、詐欺に利用してくださいと言わんばかりのサービスです。キッチリ審査をする銀行ですら詐欺にあうのに、一般人が詐欺にあわないと思うのはナンセンスです。(まあ、儲かれば素晴らしいサービス、損をすれば詐欺、、、人間の業なのかもしれません。)
サービスの性質上、「投資家保護の観点」が潔さを感じるほど完全に欠落しています。国民の財産の大半が「預金」である日本においてこのサービスが「寄付の一種以外の形」で普及することは、某番組じゃないですが「ありえへん」のではないかと思います。
結構辛口の内容になってしまいましたが、「これはいいものだ!」という内容に反発を感じながら書いていることは否定できないので、できれば、FPジャーナルで実際の記事を読んでみてください。
〆に一言「フィンテック、カッコイイほど、中身無し」(私がブサイクだからヒガンデルワケデハナイデス、、、多分)