以前は成人の日が固定だったので普通に覚えていたのですが、最近は日付が変動するようになったためニュースを見て初めて成人の日に気づく感じです。
1:「はれのひ」騒動
例年、成人の日の夜のニュースのトップは大体「成人式」と「暴れた新成人の逮捕」といったところですが、今年は「はれのひ」という会社の夜逃げがトップニュースになっていました。
最初、Yahooニュースでこの見出しをみた時は「ネット詐欺?」と思いましたが、NHKのニュースをみて「実態のある会社の夜逃げか!(@0@)」と驚きました。(同時に「明日の昼の情報番組はこれ一色だな、、、」とも思いました。)
予約していた人にとっては災難以外の何者でもありませんが、「会社の経営状態が悪かった。」「給与の遅配があった。」などの情報が流れているのをみると、成人の日を1月の第2月曜日に設定した国の政策がなければ、ここまで酷くはならなかったのではないかと思います。(だから国が賠償すべき、、、とは全然思いません。)
個別に異なるケースは多々ありますが、大体において掛売りの最短パターンは「月末締めの翌月10日払い」なので、会社の資金繰りが末期的な状態の場合、このタイミングで破綻します。
今回の場合、1月の第2月曜日が「最短の8日」になったため、「年末には既に破綻していた。」のが表面化したのが、「会社にとって一番出入りが激しい」成人の日になったかなと、、、
詐欺としての捜査対象になりそうので、経営陣の雲隠れは困難なのではないかなと思います。(普通の夜逃げだとそのまま雲隠れもあるとは思うのですが、、、)
個人的に気になっているのは、、、
(1)着付けの人を派遣する会社の人がインタビューの中で「急遽着付けが中止との連絡を受けた。」とコメントしていたこと。
、、、その情報をあなたが事前に公にしておけば、多少は被害を減らせたのでは?
(2)八王子の店がもぬけの殻だったこと。
、、、大体こういうのは役員だけでこっそり準備をするので、社員が気づくのは困難だったかもしれませんが、協力してそうな社員もいる気がしてなりませんね、、、(だって掻き入れ時の準備の大詰めのタイミングだし)
(3)多分、銀行が悪い
、、、多くの場合、経営難から資金繰りに困って好転を期待して融資を受けて、それが返せない状態で銀行に詰め寄られて破綻・夜逃げとなるわけですが、「銀行が詰め寄って経営者の心を折る。」ようなことがない限り、意外と会社は存続するものです。
「資金繰りに困る。」→「事業展開を名目に銀行から融資を受ける。」→「運転資金に当てる。」→「お金は蒸発、返済に困る。」
Yahooで検索した際に新卒求人を初めてやるような内容が書かれていることからも、「よくあるダメパターン」のような気がします。
そもそも、ビジネススキームが崩れかかっているために資金繰りに困ってるのに、事業展開を進めて銀行から融資を受けるのは自殺行為です。
ただ、「事業再編、規模縮小」のために銀行に融資を求めても、、、残念ながら応じてくれません。
よって、「自殺行為の事業展開」せざるを得なくなります。
結果として今回のような「最終的な破綻時」の被害者を増やしたのは、他ならぬ銀行ということです。(もっと早く破綻してれば、こんなことにはならなかったのに、、、)
とりあえず、今回の事件に対する今後の自衛策としては、、、親が着付け教室に通うことでしょうか、、、
追記:私は実家に住民票をおいていたため、成人式には出席しませんでした。